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サイドストーリー2
第2章 好きと言って
いったい何を預けていたんだろう。
あの頃、良くCDを貸したり借りたりしていたから。
それかな。
もしも・・・・
もしも、それが手元にあることで、1年に1度でも私を想い出してくれるなら。
返してくれなくても良いのに。
そんなことを思ったけど、
それでも「ひと目でも会いたい」その気持ちの方が強かった。
「大学近くのファミレスで」
そんなメールを送って数日後。
了解したメールが舞い込んできた。
1時間も前に着いたファミレスは
あの頃と何も変わらなくて。
それでも、ここに来る学生たちはどんどん変わり
バイトの人も入れ替わっているんだろう。
私の心だけがずっと置き去りだ。
ドリンクバーで持ってきたジュースは、もう飲みほして
まだ時間まで早いからもう1杯飲もう。
何かをしていないと落ち着かない。
私、変じゃないよね?
あの頃より綺麗になったって思ってくれるかな。
ううん・・・・
ううん。変わらないなって、言ってほしい。
レン先輩が好きだった私と、変わらないなって言ってほしい。
「梨乃、早いな」
その人は突然私の目の前に現れた―――
あの頃、良くCDを貸したり借りたりしていたから。
それかな。
もしも・・・・
もしも、それが手元にあることで、1年に1度でも私を想い出してくれるなら。
返してくれなくても良いのに。
そんなことを思ったけど、
それでも「ひと目でも会いたい」その気持ちの方が強かった。
「大学近くのファミレスで」
そんなメールを送って数日後。
了解したメールが舞い込んできた。
1時間も前に着いたファミレスは
あの頃と何も変わらなくて。
それでも、ここに来る学生たちはどんどん変わり
バイトの人も入れ替わっているんだろう。
私の心だけがずっと置き去りだ。
ドリンクバーで持ってきたジュースは、もう飲みほして
まだ時間まで早いからもう1杯飲もう。
何かをしていないと落ち着かない。
私、変じゃないよね?
あの頃より綺麗になったって思ってくれるかな。
ううん・・・・
ううん。変わらないなって、言ってほしい。
レン先輩が好きだった私と、変わらないなって言ってほしい。
「梨乃、早いな」
その人は突然私の目の前に現れた―――