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サイドストーリー2
第2章 好きと言って
「レン先輩・・・」

「とりあえず、ドリンクバー」
4年ぶりに会ったのに。
それが何事でもないかのように、注文をして
私の方をじっと見つめた。

「変わらないな」

優しく笑うそのしぐさの方が、変わらない。

「あの・・・預けてあるもの・・・って?」

すぐに本題に入るつもりなんかなかった。
1分1秒でもこの時間が続けばいい。
すぐに本題に入ったら、返してもらって終わりじゃない。
私のバカバカ。

「梨乃。久しぶり。元気だった?」
「・・・はい」

あぁ・・・私の好きな・・・声だ。

「仕事は?順調?」
「・・・はい」

あぁ・・・あんなに聞きたかった・・・声だ。

「梨乃は、まだ俺の事、好き?」

冷静な声で、冷静な顔で、そんなことをいきなり言う。

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