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サイドストーリー2
第14章 Christmas2014
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「花の咲くころ」

「俺、明日は休むことにした」

仕事人間の駿ちゃんが、昨日の夜に急にそんなことを言い出した。

「え?」

明日はクリスマスイブ。
今日は23日だから祝日で。
今日の休みも休出したほど忙しいんじゃないの・・?

「明日休むために今日出た!」

決めたんだ!というように玄関で仁王立ちして駿ちゃんは言った。

「そ、そうなの?大丈夫なの?」
「もちろん大丈夫だ。花のクリスマスプレゼントを買いに行く暇もないぐらい
働いたんだぞ。もう開き直って今日も休出して、明日は有給届け出した!」
「そ、そうなんだ?」
「サプライズはないかもしれないけど、
何でも好きなもの買ってやる」
駿ちゃんは私を抱きしめながらそんなことを言った。

そして今日、本当に会社を休むらしい。珍しい・・・

「花。どこに買い物に行く?」
ベッドの中でウキウキの駿ちゃん
「何でもいいの~?」
上目づかいでちょっと甘えてみる。
「おぅ。何でもいい。いつも我慢させてるからな」

「じゃぁ駿ちゃんと二人きりの1日!」

「え?」
「モノは何も要らない!駿ちゃんと二人きりの時間が欲しい!」

ギュッと抱きつけば
駿ちゃんもギュッとしてくれた。

「花。可愛い。愛してるよ。Merry Christmas」

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