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サイドストーリー2
第14章 Christmas2014
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「キスの花束を」

「紗江子さん。クリスマスなんだけど。
今年は紗弥がいるから家でいいよね」

12月に入ってすぐの日曜日に、夕飯を食べ終わった後で
思い出したようにツカサが言った。

ちょうどこの前、秘書課時代の後輩から電話があって
ツカサが会社のクリスマスの日の飲み会を断ったことで
女子社員が落胆してるんです。と冗談半分に報告されたんだっけ。

「ね。今年は会社の飲み会に参加してきていいよ」
「・・・・なんで?」
「ツカサもせっかく私との事を公表して会社の飲み会に参加するようになったんだもん。
クリスマスのも初参加でしょう?行っておいでよ」

紗弥を抱き上げて「ね~。いい子でお留守番出来るもんね~」
と言えば、ツカサはムスッとした。

「紗江子さんと過ごしたい」

そう言うと紗弥ごと私を抱き上げて膝の上に乗せた。
「クリスマスは愛する人と一緒にいるもんだろ。
紗江子さんと出会った18の年から、俺は紗江子さん以外と過ごすつもりはないよ」

「あ・・・でも。嬉しいけど。たまには会社の付き合いも・・・」
「ん。クリスマス以外にね」
「・・・・」

「会社の女の子たちががっかりしてるって」
そう言ってほほにキスをした。

「俺は紗江子さんだけにモテればいいんだけど」
そういって私の首筋にキスをする。

「一緒に過ごそう。子供が何人になっても。子供が大きくなっても。
俺は変わらず紗江子さんといっしょにクリスマスを過ごしたい」
「うん」
「世界でただ一人、愛してるよ」
「私も」

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