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サイドストーリー2
第14章 Christmas2014
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「出会いは必然に」

「大川さーん」
「ん?」

クリスマス前の寒いある日、
タバコを吸いながら仕事をしている大川さんに
エントランスのポストから持ってきた大量の手紙を渡した。

「すごい数の郵便がいつも来てるけど・・何これ?」
「ん?仕事の依頼だろ?」

なんていう。
こんなに大量の手紙が、毎日来るのって仕事の依頼?

「今時手紙?電話やメールは?」
「メールは途中の打ち合わせには使うけど
正式な取引や依頼には使わない。金額がでかいからな。
正式に文章にハンコついて、もらうことにしてる」
「へ~」

「電話は使わない」
「え~。せっかくスマホ買ったのに?」

今まで家電も携帯もなかった大川さん。
急に買うといいだしたのは仕事用じゃなかったのか?

「これはね。陽菜専用。俺、陽菜以外に急いで連絡を取りたい相手なんかいないからな」
「え・・・・」
「それより、クリスマスの計画立てようぜ」

そう言って首筋にキスした口元は
中途半端に伸びた髭がくすぐったくて軽く身体をよじれば

「逃げるなよ」
なんてニヤッと笑った。

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