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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第1章 駅カレ―杏side-
「貴方の職業は弁護士ですか?」
「そうだ。俺は弁護士の高井田帝(タカイダミカド)と言います。お嬢さん」
彼は自己紹介して、上着から名刺入れを取り出して私に名刺を1枚渡した。
「高井田帝法律事務所…」
「出来立てホヤホヤの小さな事務所です。ボス弁の諸事情で独立したばかりです。今日の痴漢オッサンとは残念ながら、示談が成立してしまいましたが、何かあれば、気軽にご相談下さい。相談料は安くしておきますよ。お嬢さん」
「私の名前は香芝杏と言います。高井田さん。その…お嬢さんは止めて下さい」
「香芝?杏とは可愛い名前だ」
「私は余り自分の名前…スキではありません」
「でも、愛らしい君にはピッタリの名前だよ」
高井田さんは左手首の腕時計を覗き込んで、時刻を確かめる。私の心臓は彼にドキドキされっぱなしで、いつまでも高鳴ったままだった。
「君も急がないと遅刻するよ」
彼の言葉にハッと焦り始める。1時間目は20分オーバーで遅刻。
でも、今日…私は生まれて初めて…男性にときめいた。
「そうだ。俺は弁護士の高井田帝(タカイダミカド)と言います。お嬢さん」
彼は自己紹介して、上着から名刺入れを取り出して私に名刺を1枚渡した。
「高井田帝法律事務所…」
「出来立てホヤホヤの小さな事務所です。ボス弁の諸事情で独立したばかりです。今日の痴漢オッサンとは残念ながら、示談が成立してしまいましたが、何かあれば、気軽にご相談下さい。相談料は安くしておきますよ。お嬢さん」
「私の名前は香芝杏と言います。高井田さん。その…お嬢さんは止めて下さい」
「香芝?杏とは可愛い名前だ」
「私は余り自分の名前…スキではありません」
「でも、愛らしい君にはピッタリの名前だよ」
高井田さんは左手首の腕時計を覗き込んで、時刻を確かめる。私の心臓は彼にドキドキされっぱなしで、いつまでも高鳴ったままだった。
「君も急がないと遅刻するよ」
彼の言葉にハッと焦り始める。1時間目は20分オーバーで遅刻。
でも、今日…私は生まれて初めて…男性にときめいた。