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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第13章 彼女が望むモノ―帝side-
俺は後部座席に神宮寺社長を乗せ、運転席へと乗り込んだ。
「無粋だと思ったが…お前の口からは杏に別れを切り出せなかっただろ?」
「そうですね」
俺は相槌を打つ。
キーを差し込み、エンジンを吹かせる。
香芝邸を出て、神宮寺邸へと元の道を走って行く。
時刻は23時・・・
「杏の望みは何だ?」
杏は法学部に進学したいと言っていたが。それは彼女の望みではない。
多分、俺に近づきたいからそう言ったんだと思う。
「お前も知らないのか…まぁ―杏は叔父さんの人形だ。夢なんてないかもな」
「社長は杏を人形だと言いますが、彼女もちゃんとした人間です。彼女には感情があります」
香芝副社長の鳥籠から逃れたい。
自分を変えたいとそう言って杏は俺に抱かれた。
「そうだな。俺もあんなに感情的になった杏を初めて見た。お前が彼女を変えたんだな。高井田」
「彼女はずっと苦しんでいました。父親の束縛に従順な自分自身に」
「無粋だと思ったが…お前の口からは杏に別れを切り出せなかっただろ?」
「そうですね」
俺は相槌を打つ。
キーを差し込み、エンジンを吹かせる。
香芝邸を出て、神宮寺邸へと元の道を走って行く。
時刻は23時・・・
「杏の望みは何だ?」
杏は法学部に進学したいと言っていたが。それは彼女の望みではない。
多分、俺に近づきたいからそう言ったんだと思う。
「お前も知らないのか…まぁ―杏は叔父さんの人形だ。夢なんてないかもな」
「社長は杏を人形だと言いますが、彼女もちゃんとした人間です。彼女には感情があります」
香芝副社長の鳥籠から逃れたい。
自分を変えたいとそう言って杏は俺に抱かれた。
「そうだな。俺もあんなに感情的になった杏を初めて見た。お前が彼女を変えたんだな。高井田」
「彼女はずっと苦しんでいました。父親の束縛に従順な自分自身に」