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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第12章  突然の別れ―杏side-
帝さんは頼さんの言葉に全く反論しない。
「それ位私にだって判っています!」

判ってるからこそ、自分自身も遊びだと割り切りった振りをしていた。
でも、彼に何度も抱かれ、彼の色に染まっていく自身を見る度、切なさで心は一杯だった。

「判ってるなら、別れてくれないか?」

「頼さんには関係のないコト。私と帝さんの問題です」

「神宮寺社長…貴方の力で彼女を父親の鳥籠から解放させてあげて下さい」

「…それが別れの条件か?高井田」

「そうです。彼女は父親の束縛に悩んでいます。だから、俺に依存するんですよ」

「依存って…私は帝さんのコトが・・・」

「それならお安い御用だ」

「今夜の所は帰りましょう」

「そうだな・・・」

「帝さん!?私が結婚を望まなければずっとそばに置いてくれるって・・・」

私は彼の右腕を掴んだ。

「お前とはこれで終わりだ…杏。最初に言っただろ?弁護士なんて二枚舌、三枚舌のペテン師だと」

帝さんはやんわりと私の腕を引き剥がした。

さっきまで感じていた彼の温もりが急に氷のように冷たく感じたーーー・・・
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