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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第15章 エリートの秘めた想い―帝side-
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でも、杏を見ているとふと過去の記憶が蘇る。
何度も交わしたセックスではなく、共にキッチンに立ち、飯を作った何気ない日常の一コマばかりが思い出されるのだ。
たった一度だけの出来事。
当時の杏は手際も悪く、コメを台所洗剤で研ごうとするほど無知でどうしようもないお嬢様だった。
手際よく片付ける今日の杏を頼もしく思った。彼女の成長を実感した。
「ご馳走様でした」
杏は完食して、手を合わせる。
俺は先に食べ終わり、お茶を啜っていた。
そう言えば、彼女には彼氏いたんだな・・・
でも、帯刀部長の誘いを真剣に悩んでいる所を見ると嘘か?
「杏、お前の彼氏とはどんな男だ?」
俺は意地悪な質問を投げる。
「高井田さんには関係ないでしょ!?」
「俺はお前にとって初めてのオトコだろ?杏」
俺は杏の顔に顔を近づけて低い声で呟いた。白い頬が一気にピンク色に染まる。
「俺よりもイケメンでエリートか?」
「関係ないでしょ・・・」
「先に戻ります」
杏は俺の尋問に耐えられず、先に席を立った。
でも、杏を見ているとふと過去の記憶が蘇る。
何度も交わしたセックスではなく、共にキッチンに立ち、飯を作った何気ない日常の一コマばかりが思い出されるのだ。
たった一度だけの出来事。
当時の杏は手際も悪く、コメを台所洗剤で研ごうとするほど無知でどうしようもないお嬢様だった。
手際よく片付ける今日の杏を頼もしく思った。彼女の成長を実感した。
「ご馳走様でした」
杏は完食して、手を合わせる。
俺は先に食べ終わり、お茶を啜っていた。
そう言えば、彼女には彼氏いたんだな・・・
でも、帯刀部長の誘いを真剣に悩んでいる所を見ると嘘か?
「杏、お前の彼氏とはどんな男だ?」
俺は意地悪な質問を投げる。
「高井田さんには関係ないでしょ!?」
「俺はお前にとって初めてのオトコだろ?杏」
俺は杏の顔に顔を近づけて低い声で呟いた。白い頬が一気にピンク色に染まる。
「俺よりもイケメンでエリートか?」
「関係ないでしょ・・・」
「先に戻ります」
杏は俺の尋問に耐えられず、先に席を立った。