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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
『愛してる』
その帝さんの言葉が頭から離れない。
今も鼓膜の奥に心地よく残っているのだ。
でも、愛してると言われながらも・・・
進展はない。
「すまないな・・・」
帝さんは弁護士の仕事で休み。弁護士の仕事は完全に辞めたんだと思っていたが、そうではなかった。頼さんの秘書の傍らでこなしているらしい。
今日は、私が帝さんの代行で頼さんの秘書の仕事を務める。
「頼まれたコピー出来ました」
「サンキュー」
頼さんも新人秘書の私に出来る仕事しか与えなかった。
頼さんにコピーした資料を手渡す。
「どうした?」
いつまでたってもデスクに戻らない私を不審に思い、訝しげな眼差しを向ける。
その帝さんの言葉が頭から離れない。
今も鼓膜の奥に心地よく残っているのだ。
でも、愛してると言われながらも・・・
進展はない。
「すまないな・・・」
帝さんは弁護士の仕事で休み。弁護士の仕事は完全に辞めたんだと思っていたが、そうではなかった。頼さんの秘書の傍らでこなしているらしい。
今日は、私が帝さんの代行で頼さんの秘書の仕事を務める。
「頼まれたコピー出来ました」
「サンキュー」
頼さんも新人秘書の私に出来る仕事しか与えなかった。
頼さんにコピーした資料を手渡す。
「どうした?」
いつまでたってもデスクに戻らない私を不審に思い、訝しげな眼差しを向ける。