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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
「私…帝さんと結婚したいです」
「杏もそう思ってるのか?」
頼さんは嬉しそうに念を押す。私と帝さんの結婚は頼さんの望み。
私も帝さんと結婚がしたいーーー・・・
「でも、帝さんは結婚に消極的です」
「そうだな」
頼さんはコピーに資料の眺めながら相槌を打つ。
「帝さん…子供は嫌いじゃないと言ってました」
「帝は子供嫌いじゃない。逆に父親である俺の方が子供は苦手だ」
頼さんはデスクから腰上げて白い雲がたなびく晴れ渡った空を窓越しに見つめた。
「結婚したくない理由は子供ではないと思ってます」
「帝が結婚したがらない理由は…ヤツの出生に関係していると思う」
「出生?」
「ああ・・・俺は色々帝のコトを調べた。
すると衝撃的な事実にぶち当たった・・・」
頼さんは語尾を濁し、私に告げるべきか迷ったような表情になった。
「杏もそう思ってるのか?」
頼さんは嬉しそうに念を押す。私と帝さんの結婚は頼さんの望み。
私も帝さんと結婚がしたいーーー・・・
「でも、帝さんは結婚に消極的です」
「そうだな」
頼さんはコピーに資料の眺めながら相槌を打つ。
「帝さん…子供は嫌いじゃないと言ってました」
「帝は子供嫌いじゃない。逆に父親である俺の方が子供は苦手だ」
頼さんはデスクから腰上げて白い雲がたなびく晴れ渡った空を窓越しに見つめた。
「結婚したくない理由は子供ではないと思ってます」
「帝が結婚したがらない理由は…ヤツの出生に関係していると思う」
「出生?」
「ああ・・・俺は色々帝のコトを調べた。
すると衝撃的な事実にぶち当たった・・・」
頼さんは語尾を濁し、私に告げるべきか迷ったような表情になった。