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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
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私は無断でお父様の書斎に入った。
今まで、一度も入ったコトなかったお父様の自室。
几帳面なお父様らしく、書棚の本は綺麗に並べられ、デスクの上はノートパソコン以外何も置かれていなかった。
壁に飾られた絵画。
自身も水彩画を描いているらしい。
「!?」
一つの絵に目が釘付けとなった。
ツヤのある長い黒髪の若い女性。
彼女は一糸纏わぬ裸だった。
その上、お腹は大きく膨らんでいた。
女性の右手は優しくお腹を撫で、瞳は愛しさで満ちていた。
「それは『母となる喜び』と言うタイトルの絵だ。わしは厭らしいキモチで飾っているワケじゃないぞ。杏」
振り向いたら、バツの悪そうな顔をしたお父様が立っていた。
「ゴ、ゴメンなさい・・・お父様」
「お前がわしの部屋に無断で入るとはどう言った風の吹き回しだ・・・」
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私は無断でお父様の書斎に入った。
今まで、一度も入ったコトなかったお父様の自室。
几帳面なお父様らしく、書棚の本は綺麗に並べられ、デスクの上はノートパソコン以外何も置かれていなかった。
壁に飾られた絵画。
自身も水彩画を描いているらしい。
「!?」
一つの絵に目が釘付けとなった。
ツヤのある長い黒髪の若い女性。
彼女は一糸纏わぬ裸だった。
その上、お腹は大きく膨らんでいた。
女性の右手は優しくお腹を撫で、瞳は愛しさで満ちていた。
「それは『母となる喜び』と言うタイトルの絵だ。わしは厭らしいキモチで飾っているワケじゃないぞ。杏」
振り向いたら、バツの悪そうな顔をしたお父様が立っていた。
「ゴ、ゴメンなさい・・・お父様」
「お前がわしの部屋に無断で入るとはどう言った風の吹き回しだ・・・」