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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第21章 出生の秘密―杏side-
『人としては最低だ』と言った帝さん。
私がどうしてか問い質すと

『人には言えない』と返した。


そうだよね・・・

こんなコト人には言えないよね。


「どうする?杏」

頼さんの瞳は不安げだった。

「今でも、帝と結婚したいと思う?」

「え、あ・・・」
余りにも重い真実にすぐさま『はい』とは返せなかった。

「だよな・・・」

頼さんも同調し、嘆息した。


「コーヒーを頼む。杏」

頼さんは話しを強引に畳んだ。
私は給湯室に入り、コーヒーサーバーで頼さんのアメリカンを淹れた。




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