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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第23章 予期せぬ出来事
「俺の両親はテロで亡くなった。突然、家族を失ってしまった。家族を失った悲しみは深かった。俺はその悲しみを二度と味わいたくないと思って、結婚はしないと思っていた。でも、俺は名家の神宮寺家の後継者。
結婚は避けて通れなかった。妻の深幸との出会いは最悪で、でも…彼女は自分に冷たい俺を一途に愛してくれた。
そして、自分の命を削って二人の子供を産んでくれた」
俺の家族は母親だけ。その母親を癌で失った、家族を失った時の悲しみは少なからず理解出来る。
「神の御前では皆平等だ。だから、お前にも幸せになる権利があると思うんだ。帝」
「社長・・・」
社長はポツリポツリと優しい声音で諭すのだ。それはまるで宣教師。
俺は迷える子羊。
心の隙間に社長の言葉が入り込み、洗脳されてゆく。
杏を幸せにしてあげたい。
杏の望む与えてやりたい。
彼女を心から愛してるからこそ出る湧き上がる感情。
結婚は避けて通れなかった。妻の深幸との出会いは最悪で、でも…彼女は自分に冷たい俺を一途に愛してくれた。
そして、自分の命を削って二人の子供を産んでくれた」
俺の家族は母親だけ。その母親を癌で失った、家族を失った時の悲しみは少なからず理解出来る。
「神の御前では皆平等だ。だから、お前にも幸せになる権利があると思うんだ。帝」
「社長・・・」
社長はポツリポツリと優しい声音で諭すのだ。それはまるで宣教師。
俺は迷える子羊。
心の隙間に社長の言葉が入り込み、洗脳されてゆく。
杏を幸せにしてあげたい。
杏の望む与えてやりたい。
彼女を心から愛してるからこそ出る湧き上がる感情。