この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第24章 父の愛情-杏sideー
「色んな思いがあると思うけど。相手がこの世から居なくなったら、顔を合わせるコト出来ないのよ」
「爺さんが全ての元凶だ。母さんが俺を愛して産んでくれたことは分かった。でも、爺さんに対する憎しみのキモチは消えない。杏が考える程、簡単じゃないんだ」
「簡単に割り切れないかもしれないけど・・・私と同じように後悔はして欲しくないの」
「後悔なんてしない・・・」
「帝・・・さん!?」
「その話は止めよう。今夜は遅いし、寝るぞ」
帝さんは半場強引に話を畳みかけて、先にベットに潜った。
「お前は子供のコトだけを考えろ」
病院に足を運び、キチンとした検査は受診していないが、検査薬の反応は陽性だった。
中絶を強く希望していた帝さん。
でも、彼は覚悟を決めて、私のプロポーズを受け入れてくれた。
高井田画伯との溝は埋められないかもしれない。
でも、彼に私と同じような後悔はして欲しくなかった。
植物状態とは言え、画伯は生きている。
ひと目でも会えば、帝さんの憎しみだって和らぐかもしれないのに。
「爺さんが全ての元凶だ。母さんが俺を愛して産んでくれたことは分かった。でも、爺さんに対する憎しみのキモチは消えない。杏が考える程、簡単じゃないんだ」
「簡単に割り切れないかもしれないけど・・・私と同じように後悔はして欲しくないの」
「後悔なんてしない・・・」
「帝・・・さん!?」
「その話は止めよう。今夜は遅いし、寝るぞ」
帝さんは半場強引に話を畳みかけて、先にベットに潜った。
「お前は子供のコトだけを考えろ」
病院に足を運び、キチンとした検査は受診していないが、検査薬の反応は陽性だった。
中絶を強く希望していた帝さん。
でも、彼は覚悟を決めて、私のプロポーズを受け入れてくれた。
高井田画伯との溝は埋められないかもしれない。
でも、彼に私と同じような後悔はして欲しくなかった。
植物状態とは言え、画伯は生きている。
ひと目でも会えば、帝さんの憎しみだって和らぐかもしれないのに。