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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第25章 ウエディングベル
⁻杏side-
「杏、とっても綺麗よ」
「ありがとう。お母様」
お母様はお父様の遺影を近づけ、ウエディングドレス姿を見せた。
「あの人が生きていたら・・・」
「そうね・・・」
お母様は感極まり、涙を零した。
「泣かないで…お母様」
「杏…幸せになるのよ」
「うん」
――――私がずっとずっと待ち焦がれた現実。
ずっと悪阻で体調が思わしくないけど、今日は調子が良かった。
「杏、時間だ」
私をお父様に代わってエスコートしてくれるのは頼さん。
頼さんの足許には嫉妬深げに見つめる愛ちゃんの姿。
「パパ、杏ねぇちゃんがわたしの帝さんを取った」
「帝は愛のモノじゃない。最初から杏のモノなんだよ」
「パパなんて嫌いっ!!」
愛ちゃんは泣きながら控室を飛び出して行った。
「いいの?頼さん」
「いいんだよ」
「杏、とっても綺麗よ」
「ありがとう。お母様」
お母様はお父様の遺影を近づけ、ウエディングドレス姿を見せた。
「あの人が生きていたら・・・」
「そうね・・・」
お母様は感極まり、涙を零した。
「泣かないで…お母様」
「杏…幸せになるのよ」
「うん」
――――私がずっとずっと待ち焦がれた現実。
ずっと悪阻で体調が思わしくないけど、今日は調子が良かった。
「杏、時間だ」
私をお父様に代わってエスコートしてくれるのは頼さん。
頼さんの足許には嫉妬深げに見つめる愛ちゃんの姿。
「パパ、杏ねぇちゃんがわたしの帝さんを取った」
「帝は愛のモノじゃない。最初から杏のモノなんだよ」
「パパなんて嫌いっ!!」
愛ちゃんは泣きながら控室を飛び出して行った。
「いいの?頼さん」
「いいんだよ」