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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第5章 募る想い―杏side-
彼の事務所でバイトを初めて10日目…


私はパソコンで文書作成をする。


エクセル、ワードなんて…ちんぷんかんぷんだった私。


劇的な進歩を遂げていた。
文書作成って形式さえ、憶えれば簡単だった。


「杏、完璧だよ」


私は高井田さんにプリントアウトした文書を渡した。



「高井田さんの指導のおかげです」


彼の教え方は、丁寧でパソコン初心者の私でも判りやすかった。



「杏の呑み込みはいいんだよ」



高井田さんは謙遜して、私の頭のてっぺんを撫で回す。


高井田さんに触れられている…


それだけで私の頬は熱を帯びて、赤くなった。



「顔赤いぞ。杏はマジで男の免疫がないな…。そんなんじゃ将来どうするんだ?」



「…私の回りは女の子ばかりで…」


大学だって女子大。教授は男性かもしれないけど、きっと高井田さんのような若い男性は居ないと思う。


彼は私の頭から手を離し、急に指先で髪を弄り始める。



「た、高井田さん!!?」


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