この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第6章 初めてのデート―杏side-
「行こうか」
帝さんは黙って私の肩を抱いて来る。
余りにも自然体で少しだけ戸惑ったけど、スマートにリードしてくれる彼に全てを委ねるように私も彼の腕に寄り添った。
電車に乗って、飯田橋駅で下車。
「ここは?」
「映画館。ロードショーが終わった映画の中から独自にセレクトして、2本立てて上映してくれる映画館なんだ。1度の入場で2本の映画が観れる。得だろ?」
「うん」
最近のシネコンとは違って、昔ながらの小さな映画館だった。
古き良き時代の思わせる外観。
「シネコンの方が良かったか?」
「ううん」
「この映画…私が観たいと思っていた映画だから…ここで構いません」
帝さんは黙って私の肩を抱いて来る。
余りにも自然体で少しだけ戸惑ったけど、スマートにリードしてくれる彼に全てを委ねるように私も彼の腕に寄り添った。
電車に乗って、飯田橋駅で下車。
「ここは?」
「映画館。ロードショーが終わった映画の中から独自にセレクトして、2本立てて上映してくれる映画館なんだ。1度の入場で2本の映画が観れる。得だろ?」
「うん」
最近のシネコンとは違って、昔ながらの小さな映画館だった。
古き良き時代の思わせる外観。
「シネコンの方が良かったか?」
「ううん」
「この映画…私が観たいと思っていた映画だから…ここで構いません」