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理想と偽装の向こう側
第7章 利用と束縛
日曜日


朝から早めに車で、隣の県まで行くことになった。 


そんな大きな遊園地ではなく、地元でも知る人ぞ知るみたいなところらしい。


「また、何で遊園地なんですか?」


「いや~、小さい頃に行ったきり、全然行けてないからさぁ。香織んなら絶叫系もイケるかと思って」


どやっ!て、顔で振り向かれた。


「…大丈夫ですけど…」


小田切さんの中の私って、いったいどんなキャラなんだろう。


二時間くらい走ると、目的地は見えてきた。 


遠目から観覧車やアトラクションの数々が見えてくると、無意識にワクワクしてきた。 


いくつになっても、夢を感じさせてくれるのかもしれない…。


「カシャッ!」


私は、遠距離から携帯で写真を撮った。

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