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理想と偽装の向こう側
第7章 利用と束縛
「香織ん!次あれ乗ろう!」


「…また、絶叫系ですか~?」


遊園地に着いて初っぱなから立て続けに連続、絶叫系に乗っている。 


三半規管がやられそうだぁ…。


「ちょっと休憩する?あれとか」


小田切さんが、指差したのはサイクリングだった。


あれなら、無重力感もないだろうから大丈夫かも。


「はい…あれで、お願いします」


「よっしゃ!」


ガシッと手を握られて、サイクリングのところまで向かう。


てか、何故手を繋ぐんでしょうか?


小田切さんを仰ぎ見たけど、余りに無邪気な顔に何も言えなくなった。


まっ、いっか…。


今は、この時間を楽しもう。

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