この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第8章 絶対服従
「香織んショール取った方がいいよ。汚れちゃうから」
えっ!不味い!
「いや…大丈夫!」
と言ってる間に小田切さんは親切心から、スルッとショールを取った。
私はお皿を置いて胸元を隠そうとしたが、明らかに小田切さんは嘉之が付けた痕跡を見つけ、固まっていた。
「香織ん…」
「あっ…」
一瞬にして、崩れ落ちる幸せな時間。
小田切さんの顔は、今までに見たことのないくらい強張っていた。
「な…にが、あったの…?」
「……」
「ボタンまで取れて…誰に…何されたの…」
「ご…ごめんな…さい…。」
「なんで!謝ることじゃない!」
心配そうに叫ぶ小田切さんの声に、罪悪感が一気に襲ってくる。
「よ…嘉…之…に、会って」
「嘉之…」
小田切さんは、天を仰いだ。
えっ!不味い!
「いや…大丈夫!」
と言ってる間に小田切さんは親切心から、スルッとショールを取った。
私はお皿を置いて胸元を隠そうとしたが、明らかに小田切さんは嘉之が付けた痕跡を見つけ、固まっていた。
「香織ん…」
「あっ…」
一瞬にして、崩れ落ちる幸せな時間。
小田切さんの顔は、今までに見たことのないくらい強張っていた。
「な…にが、あったの…?」
「……」
「ボタンまで取れて…誰に…何されたの…」
「ご…ごめんな…さい…。」
「なんで!謝ることじゃない!」
心配そうに叫ぶ小田切さんの声に、罪悪感が一気に襲ってくる。
「よ…嘉…之…に、会って」
「嘉之…」
小田切さんは、天を仰いだ。