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理想と偽装の向こう側
第10章 信頼と疑惑
後は進行予定等を確認し全体ミーティングは、とりあえず無事に終わった。


後日コミュニケーションも兼ねて会食を予定する。


広報の宇田川さんと元木さんは、アーティストに挨拶に行った。


広報代理店の梶さんたちに改めて挨拶と、資料の確認をしに行くと


「さっきは、突っ込んだ質問して悪かったかな?」


正に、ジェントルマ~ンてオーラが滲み出る。


「いえ…反って一番理解して、もらいたかったことだと思うので、有り難かったです」


「それなら良かった。若いのにこれだけのアイディアや準備は、凄いし本当に大変だったでしょうね」



こんな短時間で理解してくれるなんて…
梶さん、凄い人なんだ!


「貴女の思いも、みんなの思いも確実に伝わるよう最善尽くしますよ」


そう言って、梶さんは手を出した。


私は、握手した手の力強さに、安心と信頼を感じた。


「心強いです!宜しくお願いします!」

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