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第4章 同棲スタート

「男と女が一つ屋根の下で生活するのよ。お互い性的な部分だって見えてくるのは必須！所詮、私たちだって動物だし、生物。ただの雄と雌なんだから」


「で、でもさ…そこに理性があるから、人間じゃないの」


再度、黎子嬢のふふん！
攻撃が出た！


「動物って究極に立たされると二つの本能が働くの…知ってる？」


「うっ…前に聞いたかな～？」


何か冷や汗が出てきた…。


そんな私を気にもせず、黎子嬢は色っぽく話す。


「危機回避本能と生存本能…」


「ききかいかい？」


「危機回避っ！」


「はいっ！」


ビクっと、身が縮こまる。　


「『危機回避本能』は、命の危険を感じた時、命を守る為に働くの、よく高いところから落ちたりすると、時間は一瞬だけど、その間走馬灯のように過去の記憶が出てくるのも、記憶の中に助かり方を見出だそうとしるからなのよ」


「は、はい…」


「『生存本能』は、子孫を残そうと本能的に働くの。自分の遺伝子を残そうとね。動物だって選りすぐれたモノが雌と交尾する例があるし、植物だって過酷な環境にも耐えられるように種子を守るよう進化したり、虫や動物に遠くに運ばせるよう蜜や果実になるでしょ」


「うん。それは、なんとなく分かりますが。それと私の状況と何の関わりがあるの？」


「ふふ…それくらい、生き物には命を繋ぐ事は最優先なのよ。女なんて、只でさえ卵子の数が決まってるのよ。安全に出産出来る年数だって長くはない」


「話が難しく…」


「生理後にエッチしたくなるのも排卵日近いのも少なからず関係してると思うわ」


「そうなの！？」


その論説には、つい反応してしまった。