この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第11章 亀裂
私は書類を整え、嘉之は何事も無かった様に椅子に腰掛けている。


やっ…ヤバかった…
心臓バクバクする~!


チラリと嘉之を見やると目が合い、口元は少し笑っていた。


余裕だな…
グロス、付けてなくて良かった…。 


「あっ!渡辺さんお疲れ様です~!須永さん、全然連絡取れないんですもん!個展準備進んでますかぁ~!」


「まあね…」


「楽しみにしてますぅ~!」


あれ?君、興味ない言ってなかったっけ?


「じゃあ私は、これで…」


私は場を離れようとしたが


「須永さん!今日飲みに行きませんか?」


えっ!ここで、誘うの!


直ぐ様、嘉之の方を見ると


「いいよ。何時に何処?」


「やった~!じゃあ、後でメールしますね」


「分かった。まだ打ち合わせしてるから、また後でね!」


「は~い!!渡辺さん、お邪魔しました~!」


ハートマークいっぱい飛ばしながら、元木さんは出ていった。


愕然とした…。


一瞬で、奈落に落とされた感覚だ…。


嘉之は、呆然としている私の手を取り、


「端的に片してくるからさ…家で待ってて」


そう言い、マンションの鍵を握らされた。


えっ…そんな…。


「か…片してって、そんな簡単に言うけど…」


「大丈夫。香織は待っててくれてればいいから」


不敵に笑いながら、私の額にキスを落とした。


/1069ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ