この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第12章 板ばさみ
黎子の家からの帰り道をトボトボ歩きながら、改めて考えさせられた。


黎子は私と嘉之の6年間を知っているからこそ、私の性格も踏まえて、小田切さんへの後押しをしてくれてるのを実感する。 


辛口だけどね…
真剣に考えくれる親友の友情に感謝した。


でも…本当にこれでいいのかな…。


私も体当たりで嘉之に向き合わず、逃げたんじゃないだろうか…。


6年間…
嘉之が幸せになって欲しいと願っておきながら、一番裏切ったのは私じゃないのかとさえ思ってくる…。


例え…誰かと結婚したとしても、色んな苦労は付きまとう訳だし…
嘉之のこともそう思うと、若気の至りで小さいことだったんじゃない…。


『ずっと俺だけ見てるんじゃなかったのかよ!』
『見守っててあげて…。』


その言葉が呪縛の様に、私の偽善を縛り上げる…。


あぁ…大嫌いになれたらいいのに…。


離れたら理由が理由だけに、中途半端で煮え切らない。


でも…
限界だったんだ…。

/1069ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ