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理想と偽装の向こう側
第5章 トラウマ
朝食は、トーストとスクランブルエッグとヨーグルトサラダ…。
昨日、飲んだから簡単にねって、小田切さんは言って食べ終わった私にコーヒーまで出してくれた。
簡単にって、スクランブルエッグふわふわでしたよ…。
小田切さんといると、料理の腕も上げてもらえそうな気がする。
「至れり尽くせりで、何か怖いです」
「怖い?倍返しとか?」
「いや…どっちかって言うと私もやってあげちゃうと言うか…やっちゃう方なんで…ここまで色々先回りしてやってもらうのって母親くらいだったかと」
「こうゆうの楽しいから。独りでやってても誰の反応ないじゃない」
「確かにですが…やってもらう居心地さ覚えて甘えてしまいそうで…」
「いいよ…甘えてよ。俺も甘えるし」
はい!?
「甘えるし…ですか」
それが、傷の舐め合いプロジェクトなのかもしれないけど、簡単にそんなことサラリと言って…
けど、嫌みな感じはないんだよね。
「小田切マジック反則です」
「なにそれ~?」
「一人言ですよ…」
ボヤきながら、コーヒーを一口啜った。
昨日、飲んだから簡単にねって、小田切さんは言って食べ終わった私にコーヒーまで出してくれた。
簡単にって、スクランブルエッグふわふわでしたよ…。
小田切さんといると、料理の腕も上げてもらえそうな気がする。
「至れり尽くせりで、何か怖いです」
「怖い?倍返しとか?」
「いや…どっちかって言うと私もやってあげちゃうと言うか…やっちゃう方なんで…ここまで色々先回りしてやってもらうのって母親くらいだったかと」
「こうゆうの楽しいから。独りでやってても誰の反応ないじゃない」
「確かにですが…やってもらう居心地さ覚えて甘えてしまいそうで…」
「いいよ…甘えてよ。俺も甘えるし」
はい!?
「甘えるし…ですか」
それが、傷の舐め合いプロジェクトなのかもしれないけど、簡単にそんなことサラリと言って…
けど、嫌みな感じはないんだよね。
「小田切マジック反則です」
「なにそれ~?」
「一人言ですよ…」
ボヤきながら、コーヒーを一口啜った。