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理想と偽装の向こう側
第13章 対決
ファーストフード店に入り、コーヒーを頼む。


「お洒落カフェじゃなくてごめんね~!」


「ははっ!こっちの方が気軽ですよね!」 


「おっ!渡辺さん上手いこと言うね!」


はい~何処がかな?


「滝島さん、小田切さんと同期なんでしたっけ?」


「そうそう!何か腐れ縁でさぁ~部所もいつもの一緒なんだよ!運命だよね!」


小ネタが挟まるなぁ~。


「はは…小田切さん、滝島さんには素で接してるから信頼関係があるんだなって感じます」


「そう?毒ばかり吐かれてるんだけど…愛かな?」


「…愛ですよ…」


拾ってみた。


小田切さん、滝島さんに毒吐くんだ…
想像すると笑えるな。


「こないだも言ったけど、小田切本当に元気になったよ!」


滝島さんが、本題に入った。


「そんなに…落ち込んでたんですか?」


「まあ…状況が状況だったからオフィスの奴らも腫れ物に触る感じでね~女子たちも遠巻きに見守る感じだったんだよ」 


そんなに元カノと別れたのショックだったんだ…。


小田切さんの元カノを想う気持ちが突き付けられて、胸が苦しくなる。

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