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理想と偽装の向こう側
第13章 対決
「心配だよ…また何かされやしないかと思うと…」


「だ…だ、大丈夫!頑張るから!」


「二人きりにさせたくないし…」


ドキュ―――ン!!


「あ、あの…二人きりに成らないように…気を付けます…」


何だ!何だっ!
タイビールの力かしら?


明らかに最近、小田切さんちょっと違う気が…?


小田切さんは、私の顔を覗き込みながら


「ホント?」


ボムッ!!
もう!天然でそんなことしないでっ!!


「は、は、はいっ!最善を尽くします!」


「何かされたら電話して。駆け付けるからさ」


「小田切さん…でも…」 


お気持ちは嬉しいですが…
そんなことしたら…
血を見ます…。


「約束して!」


鼻がくっつきそうな位置で、そこまで言われたら…


「は…い…そうなったら…お願いします」


私は項垂れながら答えた。


「よっし!」


下を向いてる頭をポンポンされたが、私は嘘をついた…。


出来ないよ…
小田切さんを嘉之と、合わせるような真似だけは…。


例え傷だらけになっても…。

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