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第13章 対決

私を見下ろし、微笑みながら低く静かに聞いてきた。


「男でも出来たの？」


「なっ！！」


一瞬、小田切さんの顔が過る。


確かに私は、小田切さんに惹かれ始めてる…
だけど、それは届かぬ想いなんだ。


だから…


「ち、違う…もっと基本的な…こと」


「男以外に、基本的なことってあんの？」


嘉之は、何かを察してる。
だから、こないだだって害虫駆除なんて言って、あんな痕を付けたんだ。


「分からない…」


「はぁ？」


嘉之が、顔を近づけ私の肩を噛んだ。


「痛っい！」


「とりあえず…俺、今日やるよ。帰す気ないから！」


それも覚悟の上だ！


何されようと、私は帰る！


「嘉之の気持ちが、分からない！」


「えっ…」


私の服を掴みかけた、手が止まる。


「４年間…ずっと分からなかった…」


「香織…？」


勢いが付いて言葉が走る


「私、嘉之の奴隷じゃ嫌だ！」


「……！！」


嘉之の顔と身体が固まる。


「ごめんね…もう会えない…」