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理想と偽装の向こう側
第15章 発動
うどん屋さん着くと、小田切さんが入り口前で立っていた。


「お疲れ様~!」


「小田切さん!お待たせ!」


小田切さんは、微笑みながら


「俺もつい今、来たから待ってないよ!入ろう~。」


中に入ると、それほど混んでなく落ち着く感じだ。


「気付いてなかったな…ここにあったんだね」


「駅から離れるからね。反対側に住んでると、分からないかも。手打ちだから、美味しいよ」


「楽しみ~うどんパーティーまた、やりたいな!暢くんも小田切さんに会いたがってますよ!」


「おっ!あの美青年だね」


「好みですか?」


「嫌いじゃないよ…」


うそ…小田切さん!やっぱり…。


「そっちも…イケるんですね…」


「いやいや!それは、やっぱり無理!」


笑いながら手を振る。
こんな下らない話に、今は救われる。


「それにしても、うどんにビールは合わないか…香織ん何か飲む?」


「あ…今日は…いいや…胃の調子が悪くて…」


「え…胃?」


小田切さんの顔が曇る。

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