この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
理想と偽装の向こう側
第17章 希望と絶望
それから俺は大事なモノを壊さないように、触れていった。
「光花…光…花…」
幾度と名前を呼ぶ度に
「志信さん…大好き…」
光花は応える。
快楽よりも、切なさでいっぱいになる。
こんなに愛しのに…
いつかこの腕の中から消えてしまうのかと思うと、苦しさに押し潰されそうになる。
深く何度も口付けて君の唇の形、温度、柔らかさを刻み付ける。
「光花…愛してる…」
「私も…志信さん…愛してる…」
君が囁いた甘い声が、吐息が…
耳を掠める度に…
胸が疼く…。
時間が止まってしまえば、いいのに…
どんなに願ったろうか…。
これが君と肌を重ね合わせた…
最後の夜だった…。
「光花…光…花…」
幾度と名前を呼ぶ度に
「志信さん…大好き…」
光花は応える。
快楽よりも、切なさでいっぱいになる。
こんなに愛しのに…
いつかこの腕の中から消えてしまうのかと思うと、苦しさに押し潰されそうになる。
深く何度も口付けて君の唇の形、温度、柔らかさを刻み付ける。
「光花…愛してる…」
「私も…志信さん…愛してる…」
君が囁いた甘い声が、吐息が…
耳を掠める度に…
胸が疼く…。
時間が止まってしまえば、いいのに…
どんなに願ったろうか…。
これが君と肌を重ね合わせた…
最後の夜だった…。