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理想と偽装の向こう側
第6章 予測不可能
「DVの彼氏にハマるのと同じパターンになるわよ。
『彼を理解してあげれるのは、私だけ!』
なんて砂を吐きたくなるようなこと言うもんなら、ひっぱたくからね」


余りの黎子の迫力に、思わず震えが走ったが、私がずっと悩んでたのを一番知ってるからだろう…本当に心配してくれてるのが分かる。


「はい…気を付けます…。ありがとうね…いつも本当に…黎子が居なかったら、私今頃、完璧に壊れてたと思うし」


「あら!ようやく、有り難みが分かったかしら~」


私は苦笑しながら


「黎子様々です!持つべきものは親友だね!」


「ふふん!どうかしらね~女は女より、男を優先にするから」


黎子は、ふふん!攻撃を放ちながら、ハイネケンを飲み干した。


そんな辛口な親友を今までもこれからも、嫌いには成れないと思った。

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