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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
「大丈夫だった!?」


「うん…取り敢えずは…会社の人も居たから」


私はサイフォンを見詰めながら答える。


「はぁ~なら、良かったけど…」


小田切さんは、安堵の息を吐いた。


「帰りは二人きりなっちゃったんだけど…ちゃんと、もう関わらないって言ってきた!スッキリしたぁ~!」


一瞬固まり


「えぇっ!!本当に何もされなかった!大丈夫だったの?」


今までになく驚いて、冷や汗でも出そうな顔をしている。


本当に気にかけて、くれてるんだね。


まあ…何もされてない訳じゃないし、今回は私に責任があったしな…
気不味いから言えない…。


カップにコーヒーを注ぎ、テーブルに持っていく。


「はい…」


「サンキュ…」


複雑な表情だな…。


「本当に、大丈夫だったから」


「だけど…このまま引き下がるかな?」


うっ!
嘉之を分かってらっしゃる小田切さん!

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