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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
マンションには夕方頃には着いて、夜はまったりしていた。


お風呂にも入り、のんびりしてるが明日になると、恐怖のイタリア案件の現実がある。 


「香織ん!何か飲んでる~?」


お風呂から上がってきた小田切さんが、冷蔵庫を開けながら聞いてきた。


「あ~、検査に備えて水にしてる~」


「そっか…大丈夫だったら、居酒屋で乾杯しないとだね!」


小田切さんはミネラルウォーターのペットボトルの蓋を開けて一口飲むと、私の横に座った。 


「小田切さんまで、水なの?」


いつもビールなのに。


「ん~長距離運転したし。それに香織んが我慢してるのに一人飲むのもね…」


キュン…小田切さ~ん!


「ごめんね…」


「何、香織んが謝る事じゃないでしょ!」


笑いながら私の頭を右手で、ワシャワシャする。


わっ!わっ!
もう、一つ一つにドキドキさせられて、心臓が足りないよ!
そうだ!


「小田切さん!肩揉んであげるよ!」


「ん?いきなりだね」


だってこのままだと、やられっぱなしだし! 

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