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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
「へへ…良かった~!いつでもやるからね!」


相手の嬉しそうな顔見ると、遣り甲斐がでるな~と達成感に浸っていると


「香織ん…汗かいちゃったね。体力使うでしょ結構」


小田切さんが手を伸ばして、おでこや頬に触れてきた。


わっ!またっ!


「う、うん!大丈夫!凝りが取れると、マッサージしてる方も気持ちいいんだよ!なんて言うか、満足感と言うか」


身振り手振りで、何故か必死に説明してしまう。


「香織ん…面白いよ!」


小田切さんは笑いながら右手で私の肩を掴み、左手で私の頬を支えた。


「へっ?小田切さん…」


「気持ち良くしてくれてありがとう…」


そう囁いて、左頬に唇を寄せる。


「ひゃっ!」


甘ったるいくすぐったさが、全身を駆け抜ける。


軽く触れるだけじゃなく、食む感じに唇を動かす。


「わっ!」


なんだ!なんだ!なんだ!
やっぱり、行動が何か違ってキテる!


固まる私に


「今度は…香織んを気持ち良くさせるね…」


「☆▲×◯■っ!!」


私は、声に成らない声を出した…。

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