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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
私の指だと痛いだろうから、親指の付け根の部分や、肘を使っていくと


「香織ん、上手いね~!マジ、気持ち~」


ウットリと言われて、ドキンッ!とした。


思えば私…
今、小田切さんの身体触りまくりだ!


マッサージに夢中で、こんなおいしいシチュエーションを見逃してた!


広い背中だなぁ~素敵~!
嘉之は背があってもひょろいから、肩幅も狭く感じたな。 


妄想に入り込みそうな時


「何か…寝ちゃいそうだな…このまま…」


「本当…?」


そんな気持ち良くなって下さってるなら、いつでもやらせて頂きますよ!


私は、結構力を使うので汗が滲み出てきた。


「ん~香織ん疲れたでしょ。ありがとう~もう、いいよ!」


「そう…」


ちぇ~残念!


小田切さんは右手を左肩に載せ、首を左右に曲げると


「スッゴい軽くなった~!肩も柔らかくなるんだね!」


嬉しそうだった。 

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