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理想と偽装の向こう側
第19章 罪悪感?
「たくもう!出て!」


嘉之に電話したら


『電源が入っていないか、電波の…』


アナウンスが流れてたから、電源落としたんだ。 


小田切さんに掛けても出てくれない。


「どうしよう…」


イタリアの件はともかく、妊娠疑惑は嘉之には晴れてないし、ここ最近の私の態度からすると辻褄が合ってしまう。


小田切さんに、鵜呑みにされては困る。


二人が会ってる所を探し出すにも、検討が付かないよ~!


どうしよう!どうしよう!


小田切さんの会社の話しなんて、滝島さんの事しか聞いてない…

あっ!!


私は藁をも掴む、思いだった。


「プルルル…プルルル…」


出て!お願いします!


『は~い!タッキーだよ!』


ごめんなさい!
今は拾えないです!


「滝島さん!助けて!」


『渡辺さん、どうしたの?』


察したのか、真面目な声になった。

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