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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第4章 初めての愛撫
「女神様……あなた様の全身に触れて、キスをしたいのですが、許してくださいますか?」
「いいよ。ユーグのしたいことして?」
ユーグはわたしの手をとった。中指の爪に唇をつける。西洋の騎士に忠誠を誓われているようだ。ユーグも騎士なのだからあながち間違いでもないだろう。
柔らかい唇は徐々にわたしの腕を這い上がってくる。手首から肘、肘から二の腕。肩には軽く歯を立てられた。
ぞくぞくする。自分の肌が、こんなに弱いなんて初めて知った。背筋がくすぐったいような、首の後ろがむずかゆくなるような。
もう片方の腕も同様に、丹念にキスを落とされた。もうわたしの体はぐずぐずになり始めている。それなのに今度は足にも同じことをするらしい。
右足を持ち上げられ、爪先にキスをされながら、わたしは思った。お姫様ってこんな感じなのかな。恭しくかしずかれ、丁寧に扱われて、愛される。大事にされてるって、言わなくてもわかる。