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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第6章 ご卒業おめでとうございます
いつの間にやってきていたのか、神官がにこやかに言った。
「そうですよ、女神様。ぜひ式はこの神殿で挙げてくださいませ。全力でご奉仕させていただきます」
神官は流れるような動きで扉を閉める。
「何ちゃっかり閉めてんだ! 離してユーグ!」
「いやです」
「女神様、ご降臨ありがとうございます」
「神官も拝んでるんじゃない!」
当然ながら、筋肉むきむきの男に勝てるわけもなく。
そしていつの間にか他の神官たちも集まってきて、わたしは取り囲まれる。
「女神様!」
「女神様!」
「女神様!」
口々に言われてわたしは泣きたくなった。
「神様に祈りたいのはこっちのほうじゃああああああ!」
―完―