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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第6章 ご卒業おめでとうございます
「とりあえず産婦人科でアフターピルしに行かなきゃだから!」
半分はユーグのせいだからね!
ところがユーグは手を離さない。それどころか身を乗り出してわたしを抱き締めた。
「何してるの?!」
「行かせません」
「はっ?」
「自分と結婚してください!」
「はああああああ!?」
間抜けに口を開けるわたしに、ユーグは真剣な眼差しで訴える。
「昨夜も言いましたよね。愛していると。そして女神様も自分の気持ちに応えてくれたではありませんか」
そんなのベッドの中で盛り上がって言っちゃったやつだろう。わたしだって夢の中だと思っていたから口が滑ったんだ。現実だと思ってたら言わなかった。