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ねぇ、しよっ!
第6章 千尋の交錯
「R」に着いて、
あたし、いっつもここに来ちゃうんだよね…
って呟くと、店のドアを開けた。

『まあ!千尋ちゃん、いらっしゃい(笑)』

『お久しぶりです。』

『ほ〜んと(笑)元気だった?』

『うん、なんとかね、ハイボールください。あ、薄めで。』

あたしは、ハイボールを半分位を一気に飲むと、相談があると、本題に入った。

『ねぇママ、あたしやっぱり「あの人」が好きみたい。ドキドキして、「あの人」のこと考えると、何にも手に付かないの。』

『やっと千尋にときめきの恋が訪れたな(笑)』
って、マスターが優しい笑みで、口をはさんだ。

『うん。そうみたい…なんだけど…』

『あらあら、悩める乙女かしら?』
って、今度はママ。

『ちょっと、あたしが原因なんだけど、怒らせた…というか…呆れられちゃって…』

『そのあとに、千尋ちゃんは、その人を好きって気持ちに気付いたけど、顔を合わせられない、言う言葉がない、でも、嫌われたくない。そんなとこかしら?』

図星だ。


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