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ねぇ、しよっ!
第9章 愛と悦楽
マスターは千尋の腕を掴んで引き寄せた。
『ちい!よく聞け!俺は浮気なんかしていないし、もちろんセフレなど居ない!』
千尋をダイニングの椅子に座らせると、話を続けた。
『千尋がここに居て、こんなに愛してるんだ。抱きたくないはずがない。だがな、千尋、俺は無理矢理抱くのは嫌なんだ。
それでは、過去の男達と同じことだ。
俺はそんな男達と同じではない!
いいか、千尋、俺はいつまででも一緒に病気と闘いたいんだ、お前ひとりで病気に向き合うな!
俺を信じろ!』
『あたし、謝らない!あたし、悪くないもんっ!あたし、いい子でもないし、物分かりだって良くないもん!』
千尋の涙は止まらなかった。悔しいのか、切ないのか、それは千尋にもわからなかった。
ただ、感情の高ぶりを抑えられなかった………
テーブルの上の氷が溶けて、イチゴミルクジュースになっても泣き止まない千尋を、「ぎゅっ」と抱きしめてくれたマスターは、どんな気持ちだったのだろう………
『ちい!よく聞け!俺は浮気なんかしていないし、もちろんセフレなど居ない!』
千尋をダイニングの椅子に座らせると、話を続けた。
『千尋がここに居て、こんなに愛してるんだ。抱きたくないはずがない。だがな、千尋、俺は無理矢理抱くのは嫌なんだ。
それでは、過去の男達と同じことだ。
俺はそんな男達と同じではない!
いいか、千尋、俺はいつまででも一緒に病気と闘いたいんだ、お前ひとりで病気に向き合うな!
俺を信じろ!』
『あたし、謝らない!あたし、悪くないもんっ!あたし、いい子でもないし、物分かりだって良くないもん!』
千尋の涙は止まらなかった。悔しいのか、切ないのか、それは千尋にもわからなかった。
ただ、感情の高ぶりを抑えられなかった………
テーブルの上の氷が溶けて、イチゴミルクジュースになっても泣き止まない千尋を、「ぎゅっ」と抱きしめてくれたマスターは、どんな気持ちだったのだろう………