パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 愛と悦楽

あんなふうに言ってくれる男は居ない。

分かってる。それでも

やっぱり、イライラしていて治まらない感情…


マスターもまた、どうにもしてあげられない自分に焦りの色を濃くしていた。


……………………………


｢ブルーウェーブ｣


『千尋が精神を病んで、既に10ヶ月。もっと早く千尋を掴んでおけば…』

『やめろよ、お前らしくない。側に居ながらなかなか進展が見えないのは辛いよな。分かる気がするよ。』

『ちいは、外出もままならない。一人で出ればきっと声をかけられる。心ない言葉に耐えられるほど回復はしていないんだ…』

『確かに、通院してた頃はまだ外気にも触れてたが、今は通院もあんまりないんだろ？』

『ああ。それ自体はいいことなんだがな…』

『なあ！連れて来いよ！』