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第9章 愛と悦楽

『あー気持ちいい！クーラー最高！生き返るぅ（笑）』

『やっぱり暑すぎだな。体調は大丈夫か？』

『うん！平気。気分爽快だよ！』



しばらく車を走らせると、高速道路のインターチェンジの程近くにラブホテル群が見えてきた。


『ちい、ホテルが見えて来たぞ。ちいが選んでいいよ。』

『…………』

『どうした？気分が悪いのか？』

『…そうじゃなくて……何か、怖い…』

フラッシュバック！
圭一は、そう思った。

『健康センターという手も有りかな？ちい、どっちがいい？』


千尋には、圭一の優しさが充分に伝わっていたし、このままだと、何も進展しないまま、また引きこもる生活になるだろうことも容易に想像できた。

『圭一さん、ラブホにする。圭一さんが決めて。』