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ねぇ、しよっ!
第9章 愛と悦楽
『いい宿があってよかったね、ちい。』

『うん!静かだし、ログハウスっぽい作りで、なんだか癒される。』

『ちいのためにあるみたいだ。』

『あはは。』

千尋が嬉々としている。そして、屈託無く笑っている。

こんな千尋を見たのは随分と昔のような気がした。(早く戻って来い!千尋。お前の、あのあっけらかんとした明るい千尋!)


『ちょっと、外、行かない?』

『暑いぞ?』

『汗かいたら、また、シャワー浴びればいいじゃん?ねぇ、行こっ!』

『じゃあ、行くか(笑)』


しかし、それでもやはり暑い…

森林浴といきたいところだが、森林の中でも、涼しさを感じない。

『我慢比べみたいだね(笑)』

千尋は、ダクダクの汗を噴き出しながらも元気だ。


何かが吹っ切れたのかもしれない、と、圭一は感じた。



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