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そのキスは許されていない……
第1章 私は貴女のモノ。でも貴女は…
今現在、時刻は夜の11時を過ぎた所。
普通のサラリーマンならとっくに仕事を終え、
家に帰ってくつろいでいる時間なのだろうが……
私はまだ仕事中だ。
独り暗闇の中、狭い部屋に備え付けられたパソコンに向かって座り、
書類を仕上げようと躍起になっていた。
でも……
この書類は別に明日朝一に必要だとかそういう急ぎのモノではない。
私は今、この時間この部屋にいることそれ自体が一番重要な仕事だった。
慣れたとはいえこの時間程苦痛なモノはない。
ポーカーフェイスで周りに対しては誤魔化しているものの、
自分の心の奥底までは偽りようがない。
今日の夕方、お嬢様から今夜はこの部屋で待機するように言われ、
あぁ、今夜はソノ日なんだと思い、胸から苦いモノが込み上げた。
どちらにしても私に拒否権はなく……
かといって言い渡された仕事を誰かに代わってもらうのは
ありえないことで……
伏し目がちに「畏まりました」と頭を下げた。
この部屋にいる間、やっていることは書類の整理や作成、
調べものだったりで、とにかく時間をつぶしているだけなのだが……
久々に、そんな訳のわからない言い訳を自分にしている矢先、
心を掻き乱す音が隣から漏れ聞こえてきた……
「はぁはぁはぁはぁ……
ああんっ!」
「あなたぁ~、ねぇ、もっと。もっとぉ……」
普通のサラリーマンならとっくに仕事を終え、
家に帰ってくつろいでいる時間なのだろうが……
私はまだ仕事中だ。
独り暗闇の中、狭い部屋に備え付けられたパソコンに向かって座り、
書類を仕上げようと躍起になっていた。
でも……
この書類は別に明日朝一に必要だとかそういう急ぎのモノではない。
私は今、この時間この部屋にいることそれ自体が一番重要な仕事だった。
慣れたとはいえこの時間程苦痛なモノはない。
ポーカーフェイスで周りに対しては誤魔化しているものの、
自分の心の奥底までは偽りようがない。
今日の夕方、お嬢様から今夜はこの部屋で待機するように言われ、
あぁ、今夜はソノ日なんだと思い、胸から苦いモノが込み上げた。
どちらにしても私に拒否権はなく……
かといって言い渡された仕事を誰かに代わってもらうのは
ありえないことで……
伏し目がちに「畏まりました」と頭を下げた。
この部屋にいる間、やっていることは書類の整理や作成、
調べものだったりで、とにかく時間をつぶしているだけなのだが……
久々に、そんな訳のわからない言い訳を自分にしている矢先、
心を掻き乱す音が隣から漏れ聞こえてきた……
「はぁはぁはぁはぁ……
ああんっ!」
「あなたぁ~、ねぇ、もっと。もっとぉ……」