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そのキスは許されていない……
第1章 私は貴女のモノ。でも貴女は…
それから訪れた静寂。

キーンという音が木霊して、物思いに耽る私を悩ませた。

バタン。

重い扉の閉まる音がする。

おそらくもうじき呼び出しのベルが鳴るはず……

いつもそうだから間違いないだろう。


私はパソコンを閉じ立ち上がった。

これから行う仕事の準備を整え、

お待たせしないことが何より先決だろう……


まずは洗面所に行き、丁寧に手を洗い清める。

蛇口をひねって温度調節をし、洗面器に熱めのお湯を張る。

お湯が溜まる間に、素早く白いタオルを探してワゴンにセットした。


この掌で汗と体液を丁寧に拭う。

その肌に触れることができると考えると……

突然鼓動がバクバクと暴れはじめた。

これを乗り越えれば……

もう少しであなたのお側に行くことができる。

そのときあの男はもうそこにはいない……

訳のわからぬ感情の高まりを抑えるのがやっとだ。


結婚する前、あなたの疼く躰をお慰めするために、

舐めて甘噛みし、何度も触れて口づけた。

この指で……

唇で……

めくるめく絶頂へと誘う。

それは私だけが許されていたはずの特権(しごと)。


その頃の記憶を手繰り寄せ、想いを馳せると、

瞼の内側にイク時のあなたの啼き顔が浮かぶ。

丁寧な愛撫に少し低い艶声で可愛く啼き、震え、達する。

私はその頃、この躰で艶めく最高に厭らしい肢体の虜になった。
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