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女子大生 成宮恵理
第7章 2人で映画でも見る?
2人はソファに並ぶように座って、暗い部屋の中で煌々(こうこう)と光るテレビ画面を見つめた。

このソファ、1人暮らし用であるから、どうしても2人の距離が近くなってしまう。

これが恋人同士だったらピッタリくっ付きながら映画を観たりするのだろうが、恵理と悠一郎はそういう訳にはいかない。

それを気にして、できるだけソファの端に座る恵理。

しかし横にいる悠一郎はそんな事あまり気にしていないようだった。


「ちょっと寒くね?」


悠一郎はDVDの再生開始ボタンを押す前にそう口を開いた。

確かにソファに座っていると手足が冷える。恵理は冷え性だったりするから尚更。


「うん……。」


「なんか掛ける物とかある?俺は我慢できるけど、恵理寒いだろ?」


こういう時はベッドから掛け布団を持ってきたりするのだけれど、ちょっと迷う。

暗くした部屋、1つのソファに座った男女、布団、というキーワードを並べると、なんだか危険な香りがするから。

でも人間、寒さには勝てない。

冷えた手足で映画を見ていても楽しめないだろうし。

恵理は仕方なくベッドから掛け布団を持ってきて自分の腰から下に掛けた。

すると案の定


「やっぱ俺も借りていいか?」


「えっ」


悠一郎は恵理の答えを聞くまえに布団を半分持っていってしまった。

布団のサイズ上、2人で分けるには距離を少し縮める必要がある。2人で引っ張るように使うと隙間が開いて寒いからだ。

しかし恵理の方からは動こうとしない。自分から悠一郎の方に近寄るのには抵抗があったから。

すると悠一郎が腰を動かして恵理の方に近づいてきた。

肩触れ合いそうなくらい近い。

これで暗い部屋の布団の中で身を寄せ合う男女の完成。

映画を観るなんてあっさり決めちゃったけど、いいのかな、この状況。
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