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女子大生 成宮恵理
第10章 好きな人、いるよ
「悠一郎君って高校の時女の子にモテたでしょ?」


「さぁ、どうだろうなぁ、そんなにモテてないと思うぞ俺は。」


「絶対ウソ。」


「なんでそう思うんだよ、そんなに俺って魅力的か?」


「そ、そういう訳じゃないけど!……なんとなく。」


悠一郎の返しに〝しまった〟と思い恥ずかしそうに下を向く恵理。

心の中を見透かされたくない。


「それより恵理はどうなんだよ、彼氏作らないのか?」


「私?私は……」


「恵理なら彼氏の一人や二人、すぐにでも作ろうと思えば作れるだろ?」


「そんな物みたいに簡単に作れる訳ないでしょ。」


「だって恵理って何気に男からモテるだろ?」


「はぁ?モテないよ全く。どうしてそう思うの?フフッ、そんなに私って魅力的?」


少し悪戯っぽく笑みを浮かべながら、先ほどの悠一郎と同じような返しをしてみせた恵理。

しかしそれに対する悠一郎の返事は意外なものだった。


「うん、恵理は普通に可愛いし。」


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