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女子大生 成宮恵理
第16章 綺麗だね
「聞こえる?俺の。」
「……うん。」
「恵理のも聞こえるよ。」
耳元で感じる好きな人の声。胸で感じる好きな人の心臓の音。
心が満たされていく。
しばらくその時間に浸った後、再び見つめ合う二人。
そして恵理が瞳を閉じればそれがサインになってキスが始まった。
優しいキスから、すぐに激しいキスに切り替わる。
「ン……チュパ……チュパ……ン……」
恵理も悠一郎の背中に手を回して深く求めた。
1ミリでも多く悠一郎に触れていたい。
悠一郎は恵理の口の中を舌で愛撫して、たっぷりと唾液を飲ませると、今度はキスを一旦やめて恵理の耳を舐め始めた。
艶やかで綺麗な髪をかき上げて、女性独特の甘い匂いを楽しみながら耳に舌を沿わせる。
外側を優しく舐めたり、耳たぶを軽く噛んでみたり。
「ん……ぁ……」
それに対して敏感な反応を見せる恵理。
「恵理、耳弱いんだ。」
自分でも知らなかった性感帯。
「……ぁん……」
耳の穴に息を吹きかけられると、ゾクゾクして少しくすぐったいけど、それも今は気持ち良さに変わってしまう。
そして悠一郎の口はまた移動して、今度は恵理の項(うなじ)を舐め始めた。
「……ぁぁ……」
そこも気持ち良い。
なんだか、悠一郎に舐められる所が全部性感帯になっていくかのようだった。
「気持ち良い?」
「……うん……」
「恵理も舐めたい?」
「ぇ?」
そう言われて、恵理がどうしたらいいのか分からないでいると悠一郎が指を二本、恵理の口元に持ってきた。
「口開けて。」
それに従い恵理が口を小さく開くと、悠一郎はその指を口の中に入れてきた。
そこでようやく意味を理解した恵理は、悠一郎の指を舐め始めた。いや、しゃぶり始めたと言った方が正しい。
少し塩っぱい悠一郎の指の味が口の中に広がった。